清水秀高

清水秀高Hidetaka Shimizu

1974年〜 伝統工芸士

キヨヒデガラス工房では「手磨き」と言う伝統的な技法を大切にしています。

切子とは回転する砥石やダイヤモンドホイールなどを用いて硝子に模様をつけて行く技術の事です。
切子した所は曇りガラスのように白くなってしまいます。そこを透明にするには磨いて行く訳ですが、現在では薬品に浸けて磨く「酸磨き」と言う技法が主流になりつつあります。「酸磨き」では専門の職人さんに委託するので切子職人の手間が大幅に削減出来、その分紋様の加工に集中して時間を割く事が出来、非常に効率よく製作できます。
一方「手磨き」は切子した所を1本づつなぞって磨いて行くので非常に効率は悪く、見た目以上に手間がかかりますし、安定した磨きで数をこなす事は切子より習得するまでに時間がかかります。清秀は弟子入りしてから現在まで、主に「手磨き」で仕事をしてきました。
職人歴の半分の時間は磨きをしてきたと思います。効率の悪い「手磨き」ですが、「手磨き」ならではの良さもあります。是非「手磨き」で仕上がった江戸切子の感触を体感してみて下さい。清秀は、この「手磨き」の良さをこれからも大切にして行きたいと思っております。

プロフィール

PROFILE

1974年 神奈川県に生まれる
1988年 中学2年生の時、師匠と江戸切子に出会う
1992年 高校卒業後師匠に弟子入りし、江戸切子の道に入る
2007年 清秀硝子工房設立
2008年 清秀硝子工房自身の工場を構える
2010年 (財)伝統的工芸品産業振興協会 伝統工芸士に認定
2013年 (有)清水商店と統合